議会改革のポイントと課題を学ぶ

11月5日午後、松江市内で県東部四市議会合同の研修会が開かれ、私を含め6名の党所属議員も参加しました。今回は安来・松江・雲南・出雲の市議会議員と事務局職員100名が出席し、東京大学大学院教授の金井利之さんを講師に迎えて議会改革をテーマに学びました。

講師は冒頭、「世間的には議会・議員への不信は強い」「定数・報酬の削減で批判を沈静化しても議員の活動量が低下し悪循環に陥る」「議会・議員の機能強化こそ大切で特に予算審議の充実が必要」「人口減少・経済縮小という環境下では予算削減を決定する能力と責任が問われる」と指摘。その上で、

  1. 議会改革には現状に対する自己評価が不可欠
  2. 議員一人で公約を実現することはできない 議会として行政を動かす必要がある
  3. 予算審査は編成段階から関与すべき 議案として提出されてからでは変更が困難
  4. 予算要望 予算審議 予算修正権など各段階でのポイント

などについて言及・解説しながら、議会改革の必要性を訴えられました。

「議員が首長なみに時間と労力を割く気があるか、という意思の問題」「やる気がある議員はやる気のない議員に足を引っ張られる」という講師の指摘が印象的でした。立憲民主党は、東京一極集中から脱し地域の責任と創意工夫によって地域の自主性と自律性が発揮できる「地域主権型社会」の構築を目指しています。そのためにも、私たち自治体議員が日々の研鑽を重ね、自らが改革の先頭に立ち続けなければならないと再認識する機会でもありました。

松江市議会 川井弘光(副幹事長・事務局長)